¥165,000(本体価格: ¥150,000)
2023年11月25日(土)発売
全国各地の漆工を万年筆にする漆塗り万年筆シリーズ『伝統漆芸 麗(れい)』 第四弾
日本の漆器産地で名高い青森津軽地方は、寒冷地という土地柄ゆえ漆の扱いが難しく、古くから研鑽を重ね、漆を重ね塗する変り塗が生まれました。変り塗は漆塗によって表現するもので、漆と漆以外の素材(螺鈿・金粉・銀紛・もみ殻等の植物類など)を用いて表情を表した漆塗と、様々な漆を重ね塗りし漆だけの味わいで表したものと大きく2種類があります。中でも研ぎ出し変り塗という技法は、数十回漆を塗重ねることで堅牢な漆器になり、また他に類をみない重ね塗の表情豊かな漆芸は、津軽塗の特長といえるものです。
当製品に施されている風雅文塗は、島守宏和氏が津軽研ぎ出し変り塗に創意工夫を重ね、独自性を高め生まれた、先に述べた2種の漆塗り表現の特長を併せ持った作品です。下漆塗・漆置・上漆塗・粉蒔き・かため漆塗など漆を数十回重ね塗りすることで、それぞれの漆塗の重なりの中に様々な趣が表れ、これを研ぎ出すことで風雅な表情を生みだしています。日本人のこころに流れる奥ゆかしさと上品さを合わせ持つ雅やかな感性を表現した、穏やかな感性豊かで雅な風合いを持つ趣のある優麗な漆芸になっています。
■日本製にこだわったパッケージ
漆製品の保管に最も適した素材といわれる桐箱は、木目が細かく高品質な国産桐を使用。結紐には伸びにくく丈夫な真田紐を使用しております。
一本袋は、正絹の着物をほどいた生地を裁断し、爪に至るまでひとつひとつ手作りで仕上げました。手触りがよく、万年筆の収納に適しています。
創作漆芸作家 島守 宏和氏
青森県八戸市生まれ。大学にて工芸デザイン彫金科卒業、卒業制作展で優秀賞受賞。津軽塗技術研修所(青森県弘前市)卒業。
津軽塗秀作展で優秀賞受賞。2011年 歴史ある伝統の可能性を求め、創造性と感性溢れる漆芸と彫金の融合した伝統工芸品の価値を高めるため、オリジナルブランド「LANDPROTECT」を立ち上げる。以後、作品展や企画展など数多く出展し好評を博している。