¥165,000(本体価格: ¥150,000)
2024年11月9日(土)発売
[伝統漆芸 麗]シリーズ 第五弾の万年筆です。
[長野 創作春慶木曽塗万年筆]
木曽漆器は、長野県塩尻市の宿場町の一つ、木曽平沢周辺で17世紀初頭より培われてきた伝統漆芸です。豊かな森林資源と漆器に適した湿潤な気候が育んだ中山道の街道文化であり、そこから産業として発展し、江戸時代中期頃からは木曽物といえば平沢の木曽漆器のことをいうほど全国に広まりました。木曽平沢は、中山道筋の南北に細長く多くの工房や店舗が軒を連ね、漆工を行う街並みを形成しました。
平成18年には建造物が立ち並ぶ街並みが「漆工町」として「重要伝統建造物郡保存地区」に認定されました。木曽塗は、有名な木曽春慶、木曽堆朱に代表されるように漆の重ね塗りに特性があります。
当製品に施されている創作春慶木曽塗は、木曽漆芸家の岩原裕右氏が木曽堆朱に創意工夫を重ねて生み出したものです。 何度も重ね塗りをして仕上げる木曽堆朱で下地を仕上げ、春慶塗の特徴といえる下地を浮き出させる手法を用いて創造性を高めながら、創作春慶塗を生み出しました。感性豊かで味わい深い風合いをもつ、優美で優れた漆芸品となっています。
創作漆芸作家 岩原 裕右氏
1978年 長野県塩尻市生れ
漆芸家の家系に生まれ幼少より漆工を学ぶ
高校卒業後、皮革細工、シルバーアクセサリー、金属加工、溶接工など様々なものづくりの仕事を経験し、本格的に伝統工芸士の父に弟子入りし指導をうける。
2012年 未空うるし工芸を設立
2014年 既成にとらわれない新たな漆芸品のブランド「JaCHRO」を立ち上げる
2015年 皮革に漆を塗る手法を編み出し、漆塗りレザー「JaCHRO Leather」という新商品を開発、販売を開始。
2016年 信州ブランド2016にてJaCHROが選出される
2018年 第53回全国漆器店にて、漆塗りエレキギター、エレキベースが審査員特別賞を受賞する以降、様々な漆塗皮革製品を始め、今までにない新たな漆芸品を生み出している。
[伝統漆芸 麗]
シリーズ名「麗」について
漆塗りの調度品(漆器)の価値は奈良・平安時代、貴族社会の富の象徴、神仏世界具現の麗美なものとして確立したとされています。
漆の語源とも云われる「麗(うるわし)」は、この上もなく美しいものを意味する言葉で、日本の美の概念が芽生え栄えたその時代ゆえ「漆」に「うるわしさ」を与える言葉として漆に繋がっていったのは自然なことだともいえます。
日本の伝統の美しさや奥深さ、人に潤いと感動を与えるものとして、ペン軸始め付属の一本袋や桐箱に名高い真田紐と拘り、すべて国産を意識し、伝統漆芸「麗」シリーズと名付けました。