「溜塗り万年筆 白溜め」はボディにエボナイト材を使用し、下塗りの「白漆」の上に「透き漆」を塗り重ね、深みのある美しい色調を生み出しました。使い込むほどに「透き漆」の透明感と下塗りの色合いが増していき、さらに奥行きが感じられるものとなります。
漆芸作家 西原功修氏の手作業により時間を掛けて丹念に仕上げられたボディに手書きの署名とシリアルナンバーを加え、セーラー万年筆独自の超大型21金ペン先を搭載いたしました。
伝統技法に創作性を加えた逸品は、国内ではわずか8本のみの販売。世界でも88本限定の、非常に希少価値の高いものとなっています。
溜塗りは、日本の伝統工芸漆塗りの一技法です。下塗りの漆の上に透明感のある漆を塗り重ねることで、深みのある美しい色調がうまれます。使い込むほどに艶やかさをまとう逸品です。海外でも非常に評価が高く、広く支持されております。
1972年広島市の仏壇蒔絵職人の家庭に生を受け、幼いころから伝統の技に慣れ親しんで育つ。石川県立輪島漆芸技術研究所に学び、その間、渡部暢康、伊川雅仁両氏に師事する。同研究所卒業後、広島に戻り家業である仏壇蒔絵に従事する傍ら漆芸作家として、日本伝統工芸展、日本伝統漆芸展をはじめ、数々の美術展、個展等にて活躍している。