「截金万年筆」を2022年3月4日より全国のセーラー万年筆製品取扱販売店にて注文受付を開始いたします。(受注生産により4月以降順次販売予定)
「截金万年筆」は截金作家 大塚華仙による、本物の金箔を使用する伝統技法「截金」を黒檀材の蓋と胴に施し、漆で仕上げた万年筆です。
その本体に世界で評価された、セーラー万年筆独自の大型21金ペン先を搭載いたしました。
受注生産により、用途やシーンに合わせてお好みの字幅を全7種からお選びいただけます。
截金は、6世紀、仏教とともに伝来した、金箔・プラチナ箔などを数枚焼き合わせ細く直線状に切ったものを、筆と接着剤(にかわ)を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法です。それが仏教美術の飾り立てる技として発展し、今日では日本でのみ京都を中心に継承されています。現在は仏教美術の枠を超え、芸術、工芸、建築装飾としても知られています。
截金は、金箔そのものを細く切りそれを直接貼る技術。ただでさえ薄い金箔を髪の毛のように細くし、柄や絵を描く技術の見栄えは見事です。蒔絵は同じく本物の金を使用していますが、主に金粉を蒔くもので加飾の一部の役割を果たすものです。截金は主役として金で図柄を仕上げています。
また日本画等に見られる金泥は金粉を膠(にかわ)で溶かしたもので書いているので截金とは輝き方が違います。
1992年 (株)淡交社主催「’92淡交ビエンナーレ茶道美術公募展」 入選
1993年 日本伝統工芸近畿展 入選
1994年 日本伝統工芸近畿展 入選
(株)淡交社主催「’94淡交ビエンナーレ茶道美術公募展」 入選
2009年 KYOTO DESIGN AWARD 2009 京都デザイン賞 入選
2011年 ドイツ・フランクフルト工芸美術館にて作品展示・実演
2015年 映画「逆行の頃」截金指導
■仏像截金代表作
成田山東京別院深川不動堂 大日如来坐像(三尺)
日蓮宗総本山 身延山久遠寺 五重塔内 四菩薩立像(一尺三寸)
■コラボレーション代表作品
海洋堂の麒麟に截金
国立京都国際会館ニューホール時計
セーラー万年筆独自の技術で成し得た21金ペン先。万年筆のペン先として多く使われている14金や18金に比べて弾力を持たせており、筆圧が強くかかったときでもペン先の切れ込みが開くことなく、インク切れが起こりにくくなります。“しなる” ように紙面を滑り、常に安定したインク供給で“フェザータッチ” とも言われる快適な書き味が楽しめます。しなやかな書き心地を実現した、万年筆の原点が感じられる逸品です。