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新製品

伝統漆芸 彩雅 万年筆 第2弾 創作加賀塗『清雅(みやび)塗』のご紹介

「彩雅(いろみやび)」シリーズについて

伝統漆芸 彩雅は、日本の伝統的な『彩』と、おくゆかしい美しさ『雅』を色漆で表現した筆記具シリーズです。
漆塗りの調度品(漆器)の価値は奈良・平安時代、貴族社会の富の象徴、神仏世界具現の麗美なものとして確立し、それにあわせて色漆も発展していったと言われています。
日本の伝統の美しさや奥深さ、人に潤いと感動を与える「漆(漆器)」ゆえに、ペン軸は色漆で仕上げ、桐箱に名高い真田紐と拘わり、伝統漆芸「彩雅」シリーズと名付けました。

創作加賀塗『清雅塗』

清雅塗は、漆を刷毛で塗り表面を磨き上げ、さらに絹布を用いて漆を重ねて文様をつけていく新たな技法です。
絹布に漆を取り、ゆっくりと染み出させながら撫でることで豊かな表情を造り上げていきます。
文様は、あえてあまり強く浮き上がらせないように、地色漆と特殊な加工の漆を用いて奥ゆかしさをも表現しました。
さらに純金粉と純銀粉を漆の表面に優しく散りばめることで上品な端麗さも兼ね備えた、漆刷毛塗りのみでは表現がかなわない趣のある表情を見せる塗り技法となります。
清雅塗を仕上げた後、漆の乾燥安定の為1ヶ月~2ヶ月の間、室(むろ)で適切に保管した後、製品組立に入ります。

→「伝統漆芸 彩雅(いろみやび) 万年筆」製品ページはこちら

21金ペン先

セーラー万年筆独自の技術で成し得た 21金ペン先。万年筆のペン先として多く使われている 14金や18金に比べて弾力を持たせており、筆圧が強くかかったときでもペン先の切れ込みが開くことなく、インク切れが起こりにくくなります。“しなる” ように紙面を滑り、常に安定したインク供給で “フェザータッチ”とも言われる快適な書き味が楽しめます。しなやかな書き心地を実現した、万年筆の原点が感じられる逸品です。

加賀塗(山中塗)

山中漆器は、石川県加賀市の山中温泉地区で生まれた伝統工芸品です。日本の伝統工芸品とも云える生活品の食器などは、古来から木地(椀等)が主流でした。そうした中で山中地区の木地工芸品は国内で類をみないほど名を成していました。江戸時代には山中地区で漆芸品が作られ、木地に漆塗りや蒔絵が施され山中塗(近年、加賀塗とも表現される)が生まれました。現在、数ある国内の漆産地の中でも山中塗は、漆器の特性である堅牢さや優美さを高めながら、他の漆産地でみることのできないほどの数多くの創造性豊かな漆器を造り出しています。
漆工芸は、漆の性質上、手仕事作業による熟練した職人技術が必要で、作家活動をする漆芸家にも職人気質が求められる為、創作性が高い漆工芸品も品質が優れたものとなっています。
当製品に施されている加賀塗(山中塗)は、加賀市在住の30年近く漆芸に携わっている作家、小林已眞氏の作品です。

開発にあたり

文様がより美しく華やかに、それでいて落ち着きが感じられるよう、軸色のトーンや文様の浮かび上がり方を職人さんとともにブラッシュアップしていきました。
前回同様、時間経過による変化を考慮しつつの工程は、予測通りにはいかないことも多くありましたが、思い描くものが形となったかと思います。ぜひ、実物をご覧ください。

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