close

新製品

『截金万年筆 紅楓・麻葉・海浪』のご紹介

『截金万年筆』

「截金万年筆」は截金作家 大塚華仙による、本物の金箔を使用する伝統技法「截金」を黒檀材の蓋と胴に施し、漆で仕上げた万年筆です。
その本体に世界で評価された、セーラー万年筆独自の大型21金ペン先を搭載いたしました。
受注生産により、用途やシーンに合わせてお好みの字幅を全7種からお選びいただけます。

「截金」とは

截金は、6世紀、仏教とともに伝来した、金箔・プラチナ箔などを数枚焼き合わせ細く直線状に切ったものを、筆と接着剤(にかわ)を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法です。それが仏教美術の飾り立てる技として発展し、今日では日本でのみ京都を中心に継承されています。現在は仏教美術の枠を超え、芸術、工芸、建築装飾としても知られています。
截金は、金箔そのものを細く切りそれを直接貼る技術。ただでさえ薄い金箔を髪の毛のように細くし、柄や絵を描く技術の見栄えは見事です。蒔絵は同じく本物の金を使用していますが、主に金粉を蒔くもので加飾の一部の役割を果たすものです。截金は主役として金で図柄を仕上げています。
また日本画等に見られる金泥は金粉を膠(にかわ)で溶かしたもので書いているので截金とは輝き方が違います。

→「截金万年筆 紅楓」製品ページはこちら

→「截金万年筆 麻葉」製品ページはこちら

→「截金万年筆 海浪」製品ページはこちら

截金作家 大塚華仙(京都生まれ)

1992年 (株)淡交社主催「’92淡交ビエンナーレ茶道美術公募展」 入選
1993年 日本伝統工芸近畿展 入選
1994年 日本伝統工芸近畿展 入選
     (株)淡交社主催「’94淡交ビエンナーレ茶道美術公募展」 入選
2009年 KYOTO DESIGN AWARD 2009 京都デザイン賞 入選
2011年 ドイツ・フランクフルト工芸美術館にて作品展示・実演
2015年 映画「逆行の頃」截金指導

■仏像截金代表作
成田山東京別院深川不動堂 大日如来坐像(三尺)
日蓮宗総本山 身延山久遠寺 五重塔内 四菩薩立像(一尺三寸)

■コラボレーション代表作品
海洋堂の麒麟に截金
国立京都国際会館ニューホール時計

世界で評価された21 金ペン先

セーラー万年筆独自の技術で成し得た21金ペン先。万年筆のペン先として多く使われている14金や18金に比べて弾力を持たせており、筆圧が強くかかったときでもペン先の切れ込みが開くことなく、インク切れが起こりにくくなります。“しなる” ように紙面を滑り、常に安定したインク供給で“フェザータッチ” とも言われる快適な書き味が楽しめます。しなやかな書き心地を実現した、万年筆の原点が感じられる逸品です。

開発にあたり

工芸などに興味のあるデザイナー自身「截金」という技術を知りませんでした。截金は6世紀に仏教とともに日本に伝来して以来、中国ではその後衰退し現在では日本でのみ引き継がれている伝統技術です。現在では施設の内装や、アート作品としての使われ方が多く工業製品に使われることは珍しく、今回截金作家 大塚華仙に声をかけ初めて截金技術を万年筆に落とし込みました。紅楓(紅葉)・麻葉(麻の葉)・海浪(青海波)の吉祥柄を大塚華仙に監修していただきました。

Topへ