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新製品紹介

『伝統漆芸 麗 青森 風雅文塗万年筆』のご紹介

『伝統漆芸 麗』

伝統漆芸 麗 は、「漆」を塗り上げ装飾する伝統漆芸を用いた筆記具のシリーズです。2019年6月、シリーズの第一弾として、「輪島 曙塗」、「輪島 溜塗」、「津軽錆塗」を発売しました。第二弾は2021年10月、「岩手 樹水塗」、「青森 流紋塗」、「石川 創作加賀塗」の3種を発売。第三弾は2022年12月、「福井 創作若狭塗」、「青森 八戸塗」の2種を発売。そして第四弾となる今回は「青森 風雅文塗」を発売いたします。

シリーズ名「麗(れい)」について

漆塗りの調度品(漆器)の価値は奈良・平安時代、貴族社会の富の象徴、神仏世界具現の麗美なものとして確立したとされています。
漆の語源とも云われる「麗(うるわし)」は、この上もなく美しいものを意味する言葉で、日本の美の概念が芽生え栄えたその時代ゆえ「漆」に「うるわしさ」を与える言葉として漆に繋がっていったのは自然なことだともいえます。
日本の伝統の美しさや奥深さ、人に潤いと感動を与えるものとして、ペン軸始め付属の一本袋や桐箱に名高い真田紐と拘り、すべて国産を意識し、伝統漆芸「麗」シリーズと名付けました。

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青森 風雅文塗

日本の漆器産地で名高い青森津軽地方は、寒冷地という土地柄ゆえ漆の扱いが難しく、古くから研鑽を重ね、漆を重ね塗する変り塗が生まれました。変り塗は漆塗によって表現するもので、漆と漆以外の素材(螺鈿・金粉・銀紛・もみ殻等の植物類など)を用いて表情を表した漆塗と、様々な漆を重ね塗りし漆だけの味わいで表したものと大きく2種類があります。中でも研ぎ出し変り塗という技法は、数十回漆を塗重ねることで堅牢な漆器になり、また他に類をみない重ね塗の表情豊かな漆芸は、津軽塗の特長といえるものです。
当製品に施されている風雅文塗は、島守宏和氏が津軽研ぎ出し変り塗に創意工夫を重ね、独自性を高め生まれた、先に述べた2種の漆塗り表現の特長を併せ持った作品です。下漆塗・漆置・上漆塗・粉蒔き・かため漆塗など漆を数十回重ね塗りすることで、それぞれの漆塗の重なりの中に様々な趣が表れ、これを研ぎ出すことで風雅な表情を生みだしています。日本人のこころに流れる奥ゆかしさと上品さを合わせ持つ雅やかな感性を表現した、穏やかな感性豊かで雅な風合いを持つ趣のある優麗な漆芸になっています。

開発にあたり

第四弾は、麗シリーズとして多数の作品を手にかけてくださっている島守宏和氏が、津軽研ぎ出し変り塗に創意工夫を重ね、独自性を高め生みだした作品となります。
今回の風雅文塗は、その名称の通り風雅な表情となるよう、華美にはなりすぎず、趣きが感じられるものを目指しました。
漆を塗り重ね研ぎだし、味わい深いものになるよう形にしたものです。

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