超大型の21金長刀研ぎペン先を搭載し、重ねたエボナイト材にチラシ細工を施した重厚感のあるエボナイト万年筆「雪景」。
本体には美しい雪景色を描いた浮世絵、川瀬巴水の「雪の向島」をモチーフにイメージしたカラーエボナイト材を採用しております。かつて巴水は雪の描写について、「皆一様に点体のみで降る雪を現してゐる様です。それではどうも物足りませんので、一つもう一層真実に近いものにしたい」と語っていました。幾層にも重ね、複雑に織りなすカラーエボナイト軸にて表現した風合いをご堪能ください。
また、シリアルナンバーを刻んだ特別仕様として、同じものが世界中に二つとない限られた逸品となります。しっとりと手になじむ美しいエボナイト材の感触と唯一無二の長刀研ぎペン先のなめらかな筆記感をお楽しみください。
限られた職人だけが作ることができる究極のオリジナルペン先。ペン先の先端に通常より大きいペンポイントをつけ、長刀の刃型のように長く、角度を滑らかに研ぎ出しています。
ペンを寝かせると太い線、立てると細い線が書けるという特長があり、トメ、ハネ、ハライなどが多い漢字を最も美しく筆記することができます。また、同じ字幅のスタンダードペン先と比べると太い線を書くことができます。筆圧をかけなくても滑らかな書き心地を実感できるペン先です。
字幅は中細(MF)、中字(M)、太字(B)の3種をラインアップ。
万年筆のボディに最適な素材といわれているエボナイト材を、一本一本丁寧に削り出し、丹念に磨き上げました。
しっとりとした感触の心地良さ、深みのある光沢を楽しめる一本です。
また、三色を重ねたエボナイト材にさらに一色を散りばめ、大きなボディに美しさを際立たせました。
川瀬巴水(本名:文治郎)は、大正7年35才で風景画の絵師として新版画の中心的作家となり、亡くなる74才まで40年間にわたり、日本中を旅し600点以上の作品を残しました。海外では北斎・広重と並び称され、頭文字から風景画の3Hと呼ばれています。当初は輸出用に作られ、
江戸時代の木版画に比べ新版画は摺り度数が圧倒的に多く30~40度摺りをして、木版画とは思えない臨場感がある作品に仕上げ、外国人に大変喜ばれ多くの美術館や、スティーブ・ジョブズなど多くのコレクターに収集されました。
今年のエボナイト万年筆のカラーモチーフは浮世絵作家 川瀬巴水による「雪の向島」です。
エボナイトを幾層にも重ね、さらに粒状のエボナイトをまぶすチラシ工法を採用しています。またエボナイトでは珍しい白をチラシ材に使用したことで川瀬巴水による浮世絵にある青みや雪の雰囲気に辿り着けました。